ピアノソナタ第14番「月光」

ピアノソナタ第14番「月光」は、1801年に作曲されたものです。当時、ベートーベンは伯爵令嬢であるジュリエッタ・グイチャルディにピアノを教えていましたが、彼女にプレゼントするために作られたのが、この曲です。

ピアノソナタ第14番「月光」(つづき)

ピアノソナタ第14番の標題である「月光」は、ベートーベンが考えたものではありません。「月光」と命名したのは、ロマン派の詩人ルートヴィヒ・レルシュタープと言われています。

レルシュタープは「湖の上の小船が、月光が起した波で揺らいでいるような曲」と表現し、「月光」というタイトルがつけられることになります。

ピアノソナタ第14番は、「月光」という標題のとおり、月光が美しい夜の寄せては返す波の音のような曲調をしています。

ピアノ

第1楽章の優雅で静かな夜を連想させるメロディは、聴く人の心に安らぎを与えてくれます。

第2楽章からは、第1楽章の静かな雰囲気が一変します。それは、ベートーベンのジュリエッタ・グイチャルディに対する激しい恋心を示しているかのようです。

ピアノソナタ第14番「月光」のように「静・動・動」と展開されるピアノソナタは、当時としては、とても珍しいものでした。

残念ながら、ベートーベンの想いは届きませんでしたが、現在でもピアノソナタ第14番「月光」は美しい曲として、人々を感動させています。


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