エリーゼのために

誰もがメロディを知っているピアノ曲「エリーゼのために」。ベートーベンが1808年に作り上げた楽曲です。「エリーゼのために」はテレーゼ・フォン・ドロスディックの手紙箱の中から、ベートーベン直筆の本曲の楽譜が発見されました。

エリーゼのために(つづき)

「エリーゼのために」の発見後は、エリーゼとは誰なのかということがベートーベン研究者たちの最大の謎となります。

ベートーベンの死後およそ100年後、ドイツの音楽学者であるマックス・ウンガーが興味深い論文を発表します

。ベートーベンは字が汚いことで有名であり、ベートーベンの筆跡の特徴を鑑定した結果、「エリーゼ」は「テレーゼ」と読むことができる、というものです。

ベートーベンイメージ

そして「テレーゼ」とはテレーゼ・フォン・ドロスディックであると指摘しました。彼女が「エリーゼのために」を所持していたことも、説明することができます。

テレーゼ・フォン・ドロスディックは、結婚前の名前をテレーゼ・マルファッティといい、 ベートーベンの主治医ジョヴァンニ・マルファッティの姪にあたります。

「エリーゼのために」が書かれた直後、ベートーベンはテレーゼへの手紙に「約束のものを添えて送ります」と書き記しています。「約束のもの」というのが「エリーゼのために」の楽譜であったと考えられます。

40歳になろうとしていたベートーベンはまだ18歳というテレーゼに結婚を申し込みますが、残念ながら恋が実ることはありませんでした。


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